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ラクトフェリンは様々な健康効果が期待されており、ノロウィルスやインフルエンザ予防にも効果があるとされているため、子供を持つ親であれば「子供に飲ませたい」と思う方も多いようです。
では、ラクトフェリンは子供に飲ませて良いものなのでしょうか?
ラクトフェリンはそもそも母乳に含まれる成分
ラクトフェリンは
母乳や哺乳類の動物の乳に含まれる感染防御機能をもった「たんぱく質」のこと
です。
量の違いはあるのですが、実は唾液や涙、鼻汁など体内の外分泌液、粘膜液、白血球の一種である好中球にも存在するのです。
ヒトの母乳、特に出産後数日の間に多く分泌される初乳に最も多く含まれていて、赤ちゃんの健康維持のために必要な成分であると考えられております。
ラクトフェリン自体は、体内にすでに存在する成分であり、赤ちゃんのころから摂取している成分なのです。
そのため、ラクトフェリン子供に飲ませても、安心できるサプリメントと考えられています。
ラクトフェリンを子供に飲ませる場合の注意点
1.摂取量を減らす
子供の体重(kg) ÷ 50~60(kg) × 目安粒量
1日3粒であっても、子供の体重が30kgであれば半分で良いのです。ラクトフェリンサプリメントの摂取量は体重50~60(kg)の成人を基準にしているので、体重比で子供が摂取する場合には減らすことを考えましょう。
2.子供に食品アレルギーがあるのであれば注意
基本的には乳製品やチーズにもラクトフェリンは含まれています。
乳製品やチーズ製品の食品アレルギーをお持ちのお子様の場合は、ラクトフェリンを摂取する前に医師などにアドバイスを求めてから摂取しましょう。
3.ラクトフェリン以外の成分に注意
ラクトフェリンをヨーグルトで摂取しようとした場合には、ラクトフェリンには問題がなくても、ヨーグルトの方で下痢を引き起こしてしまうなどの影響が考えられます。
ラクトフェリンサプリメントにも、別の成分が含まれていることがあるので注意が必要です。
森永乳業はラクトフェリンヨーグルトを5歳未満の保育園児や幼稚園児に配布しているぐらい安全性は高い
ラクトフェリンはノロウィルス対策にも有効な効果があるとされていますが
長崎大学医学部小児科の森内浩幸教授らは、ラクトフェリン400ミリグラム含有のタブレットを、5歳未満の保育園児46人に16週間与える調査を行った。
ノロウイルス感染性胃腸炎を発症したのはわずか2人にとどまったという研究結果になっています。
ラクトフェリンを摂取していない保育園児のノロウィルス感染率:15.6%
ラクトフェリンを摂取している 保育園児のノロウィルス感染率: 4.3%
感染率は4分の1になっているのです。
森永乳業は「ラクトフェリンヨーグルト」を幼稚園の園児たちに無料配布しました。その様子がNHKのテレビ番組「あさイチ」で取り上げられて、ラクトフェリンがノロウィルス対策に効果があるとして認知されることとなったのです。
このようにラクトフェリンは、大手メーカーが普通に保育園児や幼稚園児にも、配布するレベルで安全性の高い食品と言えるのです。
まとめ
ラクトフェリンは母乳に含まれる成分であり、母乳以外にも体内に存在しているたんぱく質です。
そのため、たんぱく質を取得することで子供の健康状態を害する可能性というのはほとんどないのです。
心配な方は、医師や薬剤師に相談の上、子供に与えることをおすすめします。