doctor3128_128ラクトフェリンと似たような成分として「ラクトフェリシン」という成分があります。ラクトフェリシンとは一体何なのでしょうか?ラクトフェリンとラクトフェリシンの違いを含めて解説します。

ラクトフェリシンとは

ラクトフェリンの一部が胃で消化される時に生成される物質のこと

もう少し難しく言えば、胃で働くタンパク質分解酵素の一つ「ペプシン」によってラクトフェリンが分解されるとアミノ酸が結合したペプチドと呼ばれる物質が精製されます。これが「ラクトフェリシン」です。

「ラクトフェリシン」は1992年に森永乳業が発見しました。

ラクトフェリシンの効果とラクトフェリンとの比較

ラクトフェリシンは細菌の細胞壁に傷害を与えることで、ラクトフェリンと比較して細菌や真菌に対して数十倍から数百倍の上強力な抗菌活性を示す物質です。

ラクトフェリン : 静菌作用(細菌の活動を抑制する)
ラクトフェリシン : 抗菌・殺菌作用(細菌を排除する)

という違いがあります。

ラクトフェリシンには、マウスを使った動物実験で「がん」の転移を抑える作用を確認している研究結果もあるぐらいなのです。

ラクトフェリンとラクトフェリシンは共同で効果を発揮するもの

抗菌・殺菌作用だけに焦点を当てれば、ラクトフェリシンの方が良い物質ということもできますが、基本的にラクトフェリシンも、ラクトフェリンから生成された物質です。

ラクトフェリンの静菌作用と生成されたラクトフェリシンの抗菌・殺菌作用が同時に作用することでさまざまな効果を発揮していると考えらえています。

分けて摂取することもできないので、基本的に「ラクトフェリンを摂取すれば良い」ということなのです。

「腸溶性」ラクトフェリンでは、ラクトフェリシンは生成されない?

これは明確な研究報告があるわけではありません。

ライオンが研究している「腸溶性」ラクトフェリンというのは、胃で溶けずに腸で溶けることで脂肪蓄積抑制効果が高まるという研究結果に基づくものです。

内臓脂肪の蓄積抑制という目的にとっては、胃で溶けない方が良いということなのです。

一方、ラクトフェリシンは胃で働くタンパク質分解酵素の一つ「ペプシン」によってラクトフェリンが分解されると生成されるものです。

つまり、胃で溶けないようにコーティングされてしまったら、ラクトフェリシンは生成されにくいと考えられます。

これを発見したのがライオンのライバル企業である森永乳業というのも、不思議なものですが、ラクトフェリンサプリメントを選ぶときに重要なのは

ラクトフェリンをダイエットやメタボ改善の目的で摂取するのであれば

腸溶性ラクトフェリン

例:ライオンラクトフェリン

アレルギー、花粉症、インフルエンザなどのウィルスや細菌が原因の症状を改善する目的で摂取するのであれば

腸溶コーティングされていないラクトフェリン

例:森永乳業ラクトフェリン

の方が良いと考えられるのです。

同じラクトフェリンでも、溶ける場所によって効果が変わってくる可能性がある点に注意が必要です。