cho128_128ラクトフェリンの効果効能のひとつに「大腸がん予防効果」というものがあります。ラクトフェリンで「大腸がん予防効果」が期待できる理由について解説します。

1.ラクトフェリンとがん予防

実はラクトフェリンの研究でもっとも進んでいるのが、このがん予防の領域なのです。

様々な研究結果がありますが、今回は国立がんセンターのラクトフェリンの大腸ポリープの成長を抑制する働きについて解説します。

2.ラクトフェリンの大腸がん予防の実験結果

大腸に5mm以下のポリープを有する40~75歳の対象者108名にラクトフェリンを含んだタブレット、またはラクトフェリンを含まないタブレットを1年間摂取してもらい、1年後にポリープの大きさを比較しています。

ラクトフェリンの大腸ポリープの成長抑制効果

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参照:2006年 国立がんセンター

大腸がんは大腸ポリープが成長したものですが、その大腸ポリープの成長抑制の効果が明らかになっています。

ラクトフェリン3g投与 → 4.9%縮小
ラクトフェリン1.5g投与 → 2.1%増大
ラクトフェリン投与なし → 6.0%の増大

という結果になっています。ラクトフェリンを投与することであきらかに大腸ポリープの成長が抑制されているのです。ラクトフェリン3g投与では、成長を抑制するどころかポリープの縮小に成功しています。

3.なぜ、ラクトフェリンが大腸がん予防に効果が期待されているのか?

ラクトフェリンには、ナチュラル・キラー細胞を活性化する効果があります。

ナチュラル・キラー細胞とは、自然免疫の主要因子として働く細胞傷害性リンパ球の1種のことです。とくに腫瘍細胞やウイルス感染細胞の拒絶に重要な物資と言われています。

前述した実験のラクトフェリンを3g投与した摂取群では、血中のラクトフェリン濃度が高く保たれ、免疫細胞の一種であるNK細胞が活性化することがわかっているのです。

ラクトフェリンによってナチュラル・キラー細胞が活性化され、病原微生物あるいは病原ウイルスが感染した細胞に対する拒絶反応が強化されることになるため、大腸ポリープの成長を阻害させたと考えられているのです。

ちなみにこの研究を行った国立がんセンターがん予防・検診研究センターの神津隆弘室長は「腺腫を縮小させる食品成分が見つかったのは初めて」と解説しています。

まとめ

ラクトフェリンはヒト試験で大腸ポリープの成長を抑制することが実験によって明らかになっているのです。

大腸ポリープが大きくなると大腸がんに進展する可能性が高くなります。大腸がんの元となる大腸ポリープの成長を抑制できるということは、大腸がんの予防効果も期待できるということを意味しています。