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ラクトフェリンの効果効能のひとつに「関節痛改善効果」というものがあります。ラクトフェリンで「関節痛改善効果」効果が期待できる理由について解説します。
1.関節痛の原因
関節痛といっても、様々な種類があり、代表的なものに関節リウマチなどがあります。
関節リウマチの原因は完全に解明されているわけではありませんが、リンパ球やマクロファージが産生するサイトカイン(TNF-αなど)と呼ばれる物質の作用により関節内に炎症反応が起き、節の内面を覆っている滑膜細胞が増殖することで、痛みが引き起こされるものです。
2.関節痛に対するラクトフェリンの効果
ラクトフェリンには、この関節痛の炎症反応を起こす物質であるサイトカイン(TNF-α)を減少させる、産出抑制効果があるのです。
さらに抗炎症反応を示すサイトカイン(IL-10)は逆に産出を増加させる効果があるのです。
そのため、ラクトフェリンは口から摂取した場合でも、関節痛の改善に効果があると考えられているのです。
3.ラクトフェリンの関節痛改善効果の研究結果
炎症反応を起こす物質であるサイトカイン(TNF-α)、抗炎症反応を示すサイトカイン(IL-10)に対するラクトフェリン摂取の研究結果です。
ラクトフェリンによるTNF-αの産生抑制とIL-10の産生亢進
参照:腸溶性ラクトフェリン研究会
結果
炎症反応を起こすTNF-α → 産出抑制
抗炎症反応を起こすIL-10 → 産生亢進
これが意味するのは、ラクトフェリンは炎症反応を起こすTNF-αを抑制し、抗炎症反応を起こすIL-10を増加させる効果があるということです。
同じグラフのDEXというのは、特効薬であるデキサメサゾンのことですが、この薬は炎症反応の産出抑制では、ラクトフェリン以上の効果を出しているのですが、抗炎症反応を起こすIL-10を増加させる効果はないのです。さらにデキサメサゾンは強力な免疫抑制剤なので長期投与は困難という欠点もあります。
このことからも、関節痛の長期改善にはラクトフェリンが有効ということがわかるのです。
まとめ
ラクトフェリンは関節痛の原因である炎症反応を起こすTNF-αを抑制し、抗炎症反応を起こすIL-10を増加させる効果が研究結果から明らかになっています。
関節痛にお悩みの方におすすめです。