white128_128ラクトフェリンとは、どんなものでしょうか?ラクトフェリンについて解説します。

ラクトフェリンとは

ラクトフェリンは、1939年にデンマークのゼーレンセン博士によって、牛乳の中から赤い色をしたタンパク質「赤色タンパク質 (レッド・プロテイン)」として発見・報告されたものです。

ラクトフェリンという名前の由来

ラクトフェリンは鉄を結合する性質を持っているため

ラクトフェリン = ラクト(乳) + フェリン(鉄と結合する)

と名付けらえました。鉄と結合しやすい特性から赤色をしているため「牛乳の赤いたんぱく質」とも呼ばれていました。

ラクトフェリンはどこにあるの?

ラクトフェリンは母乳や哺乳動物の乳に含まれている成分で、母乳以外にも涙、唾液、鼻汁、胆汁、羊水、血液など体のほとんどの分泌液に存在しています。

また、牛、馬、ラクダなどの哺乳動物の乳にも存在する成分なのです。

しかし、ヒトの母乳、出産後数日の間に多く分泌される初乳に最も多く含まれていることがわかっています。ヒトの初乳には100ml当たり約600~800mg、常乳では約200mg~400のラクトフェリンが含まれています。これはウシの10倍~100倍の数値になります。

ラクトフェリンの濃度/ヒト

唾液 5‐10 μg/ml
0.7‐2.2 mg/ml
胆汁 10‐40 μg/ml
膵液 0.5 mg/ml
尿 1 μg/ml
血漿(けっしょう) 0.1-2.5μg/ml
ヒト 初乳 6~8 mg/ml
常乳 2~4 mg/ml
ウシ 初乳 < 1 mg/ml
常乳 0.02~0.35 mg/ml

ラクトフェリンが注目されているのはなぜ?

ラクトフェリンが世界各国の研究者に注目されているのにはわけがあります。

そもそも、赤ちゃんが生まれた直後に与える初乳に含まれていること、涙や子宮の分泌液などのように直接的に外界の異物と高い頻度で接触する最前線の粘液に多量に含まれていることは、それだけ外敵のウィルスなどから身を守る「感染防御機能」が備わっている成分、「生体防御に重要な役割を果たす物質」と考えられているからです。

実際に、世界中の研究者がラクトフェリンを研究し、ビフィズス菌の増殖、鉄結合能と関連する鉄吸収調節、抗炎症作用、脂質代謝改善作用などの健康を維持・増進する作用など、さまざまな生理機能が実験からも明らかになっています。

ラクトフェリンの主な効果効能と研究報告

生理効果 研究報告
生体防御効果 免疫調節効果 発がん予防、感染防御
抗菌・抗ウイルス活性効果 ピロリ菌や歯周病菌の抑制
健康を維持・増進する効果 ビフィズス菌増殖促進効果 腸内のビフィズス菌を増やし、腸内細菌のバランスを整える
鉄吸収調節効果 貧血の改善
抗炎症効果 関節炎、大腸炎の改善
脂質代謝改善効果 内臓脂肪の低減