kojo128_128ラクトフェリンサプリメントというのはどうやって製造しているのでしょうか?自分で作ることはできませんが「どうやって作っているのだろう?」と不思議に思うことも多いかと思います。今回はラクトフェリンサプリメントの作り方と製造方法について解説します。

ラクトフェリンを母乳や牛乳にも含まれるので抽出する方法がキモ

ラクトフェリンというのはヒトの母乳、とくに初乳に多く含まれますが、ウシの乳にも含まれています。しかし、牛乳などの乳製品を作るときには必ず殺菌処理が行われるため、熱に弱いラクトフェリンはこの殺菌工程で壊れてしまうのです。

そのため、普通に販売されている牛乳やヨーグルトにはラクトフェリンは含まれておらず、ラクトフェリンヨーグルトなどは、ヨーグルトができてから抽出したラクトフェリンを再び配合するという手順が行われているのです。

つまり、ラクトフェリンの製造技術というのは

いかにラクトフェリンを壊さずに生乳からラクトフェリンを分離して抽出するか?

という技術と言って過言ではありません。

ラクトフェリンの活性を保ったまま純度の高いラクトフェリンを抽出することがラクトフェリン製造のノウハウでもあるのです。

日本で初めてラクトフェリンの性能を保持したまま抽出する技術を開発した森永乳業では、純度96%以上を保証し、関連会社のドイツのミライ社で製造を行っています。ミライ社はラクトフェリンの生産で世界最大規模を誇っています。

どうやってラクトフェリンを抽出しているの?

細かい部分は各工場ごとのノウハウであり、公開されているものではありません。

一般的な方法としては、等電点の違いを用いた精製が行われています。

タンパクが電荷を持っていると互いに反発しますが等電点では反発がなくなります。水素イオン濃度 (pH) を変えていくと等電点でタンパクが結晶化するのです。

乳中の主なタンパク質であるカゼインは4.6とホエータンパク質は5.1~5.4とラクトフェリンの等電点9.5と大きな違いがあるため、ph6以上の陽イオン交換体でかき混ぜれば、そこに結晶化したラクトフェリンがくっつくということになります。

しかし、この方法の場合は、同じ等電点を持つラクトパーオキシダーゼもくっついてきてしまうので、ラクトフェリンの純度が下がるという問題点があるのです。

そのため、純度を上げる方法としてろ過膜で処理することでラクトパーオキシダーゼを透過させるという方法がとられます。

これはラクトフェリンとラクトパーオキシダーゼの大きさの違いを利用したもので、細孔径0.05μm~0.2μmのろ過膜を透過させることで、分離させる方法です。

ラクトフェリンの製造工程ではこのような作業が行われて、純度の高いラクトフェリンが精製されるのです。

サプリメントメーカーはこのようなラクトフェリン製造工場から成分を仕入れて、メーカーごとの方法に加工することでラクトフェリンサプリメントを販売しているのです。

森永乳業のように関連会社の工場で生産しているところは比較的少ないというのが現状です。

前述した工程を見ればわかる通りで、ラクトフェリンは個人で抽出することはほとんど不可能です。一定量のラクトフェリンを抽出するためには大量の生乳が必要になり、様々な工程が必要になるのです。

まとめ

ラクトフェリンは生乳から抽出されて製造されています。

熱に弱いラクトフェリンを活性を保ったまま高純度で抽出するためには高い技術が必要となっています。そのため、技術レベルの高いライオンやサントリー、森永乳業という大手企業が中心にラクトフェリンサプリメントを販売しているのです。