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アポラクトフェリンとは?何でしょうか?今回はアポラクトフェリンについて解説します。
アポラクトフェリンとは
アポラクトフェリンは、ラクトフェリンを製造するときにラクトフェリンから鉄分を除いたものです。
アポラクトフェリン = ラクトフェリン - 鉄分
ラクトフェリンには15%~20%程度の鉄分が含有されていますが、このラクトフェリンに対して特殊な膜を使いラクトフェリンから鉄を除去して、鉄分の含有量を1%~4%に抑えたものが「アポラクトフェリン」なのです。
なぜ、鉄分を除去する必要があるの?
ラクトフェリンというのは、「ラクトフェリン = ラクト(乳) + フェリン(鉄と結合する)」という命名の理由にもなっている通りで、鉄と結合する性質の強い成分です。
鉄と結びつく性質があることで、ラクトフェリンは様々な効果を持っていると考えられるのです。
ラクトフェリンから鉄分を除去しラクトフェリン自身の鉄分含有量を減らすことでさらに鉄を取り込む力を引き上げることができるのです。
アポラクトフェリンはラクトフェリンの鉄を取り込む機能の強化版成分ということになります。
アポラクトフェリンの効果
アポラクトフェリンは留米大学医学部の井上教授の研究チームが6年間の研究で実現したもので、さまざまな効果が報告されています。
大腸菌の生存数比較
ラクトフェリン:約60%
アポラクトフェリン:約10%
6分の1まで大腸菌数が減少
虫歯菌の生存数比較
アポラクトフェリンは虫歯菌が2分の1以下に
血管老化防止作用
生活習慣病に深く関わるAGEsと呼ばれる物質と一緒にアポラクトフェリンを摂取すると血管の老化が抑えられた
活性酸素抑制効果
ラクトフェリン:約65%
アポラクトフェリン:約10%
老化の原因となる活性酸素の減少効果も、アポラクトフェリンはラクトフェリンの数倍
参照:健康産業流通新聞
まとめ
アポラクトフェリンはラクトフェリンから鉄分を除去することで、さらに鉄と吸着する性質を引き上げた成分ということになります。
ラクトフェリンが持つ鉄を結びつく作用がさまざまな健康効果につながっていると考えられているため、その機能が高まれば必然的に健康効果も高まるのです。
まだ、アポラクトフェリンサプリメントを販売しているメーカーは少ない為、価格も高く、身近に摂取できるものとはなっていませんが、大手の健康食品メーカー等も注目している成分であるため、アポラクトフェリンサプリメントは今後の販売が期待されます。